地下アイドルオタクがりさ子のガチ恋♥俳優沼を読んでみた
ゴールデンウイークももう少しで終わりますね。
2日目にしてすでに予定がなく、外は快晴の中紫外線を気にしてカーテンを閉め切って読書してました。
「りさ子のガチ恋♥俳優沼」 を読みました。
26歳、彼氏なし。OLりさ子の趣味は舞台観劇。
大好きなイケメン俳優しょーた君を追いかける日々。
彼が出演中の2.5次元舞台『政権☆伝説』に大ハマリ中。最前席で全通。グッズもコンプ。そして高額プレゼント。
「がんばってる姿を観られるだけで幸せ」そう思いつつも。
彼のちょっとした「特別扱い」に心ときめいていた。ある日。ネットでしょーた君に彼女疑惑が持ち上がる。
彼との匂わせを繰り返す女が気になり暴走するりさ子。
エスカレートする迷惑行為。その行きつく果ては……。俳優とファン――「この関係で、私の気持ちは届くのかな?」
演劇業界の闇に切り込む、見て見ぬふりをしたかった愛憎劇。
ここからは感想です。(※ネタバレあり※)
まず、応援の仕方について。
りさ子のオタク仲間である、アリスとたまちゃん。
それぞれ翔太ファンとのことですが、推しかぶりで仲良くできるのがすごいなって思いました。
それはさておき、この界隈ではよく問題になるんですよね。
「グッズの量じゃない」
「公演に行くのが一番の応援」とか・・・。
りさ子とアたまちゃんは現場至上主義、アリスは在宅肯定派でした。
私は、現場至上主義です。しかも在宅嫌悪マン。
当たり前ですよ、現場にいって金を落とすのが愛ですよ。
特に、私の界隈はいつなくなるかわからないのに在宅なんて生ぬるいことなんてできません。
在宅の「テストで行けないけど応援してます!!」のコメントやリプが大嫌いです。
いちいち言わんでいい、現場に行けないなら黙って通販でCD100枚買えよ。
それもしないでしょ、在宅って。
オタクにカーストをつけるとしたら、在宅は最下層ですよ。
りさ子の「全通」したいという気持ち。
すべてを見届けたい。
めちゃくちゃわかる。私もリリイベやソロイベ、ツーショとかとにかく全通したい。
私が知らないところで他のオタクに笑顔を見せてることを想像しただけで胃が痛い。
職場の同僚たちが恋バナしてるシーン、この段階ではりさ子は自分がガチ恋だとは気づいてないです。
それ以前に、翔太によく思われたいとかって感情もなく、容姿は地味な感じだそうです。
同僚の「芸能人とはいえそんなに距離が近いなら頑張れば好きになってもらえるかもよ」的な発言が完全に火をつけたと思います。
そう、これが問題なんですよね。
距離感や芸能人の対応のせいでガチ恋が大量発生するんですよ。
俗にいうリアコ対応。リアコ対応と呼ばれるメンバーは私の界隈にもいます。
実際にそのメンバーはオタクと繋がってましたけどね(笑顔)
その流れから翔太のバーイベで接触する描写がありました。
翔太に貢ぐためにケチってきたオシャレをして、気合いをいれたメイク。
「はじめまして」
公演後のハイタとか出待ちで手紙手渡したりしてるのに・・。
目を合わせてくれたのに・・・。
りさ子の中ですべてが崩れたでしょう。
ここからいろいろ急展開です。
りさ子はリアスト化します。
翔太にはグラドルの彼女がいるのですが、カノバレし大炎上。
カノバレしてからもりさ子のリアストは止まらずむしろ加速。
翔太の彼女がりさ子のストーキング行為に耐え切れなくなり直談判へ。
結末は本書をお読みください。
最終的にりさ子は、翔太から別の若手俳優に乗り換え。
翔太を推してるときの圧倒的な違いはおそらく、考え方でしょう。
あくまで私の考察?なのですが、地味なりさ子が整形をするんです。
そして別の若手俳優を推すんですが、ただ推すんじゃないんです。
繋がりを求めました。
今までは純粋に作品や翔太が好きで舞台観劇していたんじゃないかと思います。
でも、美容整形をして楽屋入り込んでって自分に酔ってますよね。
こじらせすぎるとこうなるんですかね・・。
他人事とは思えないくらいリアルでした。
私も美容整形を繰り返してます。
自分の顔が嫌いってのもありますが、推しにかわいいって思われたい、他のオタクよりかわいくいたいって気持ちもあります。
りさ子のようなガチ恋にはならないとは思いますが、予備軍な気はしてます。
ぜひ、みなさんも読んでみてください、
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